<第1回>アーユルヴェーダことはじめ

アーユルヴェーダという言葉を聞いたことがありますか?

世界の四大伝統医学(他に、ギリシャ、ユナニ、中医学)の一つで、数千年前からインドで伝え られてきました。医学と聞くと「私今病気じゃないから関係ない。」と思うかもしれませんが、このアーユルヴェーダは、病気の人も、ちょっと調子が悪い人 も、健康な人も、赤ちゃんからお年寄りまでどんな方でも、今すぐに使えるものなのです。

治すだけでなく、もっともっと包括的なもの。身近で優しいものです。

アーユルヴェーダ:空アーユルヴェーダという言葉は、Ayus(生命=身体、感覚器官、心、魂)とVeda(科学、智慧)というサンスクリット語2語の組み合わさってできた言葉です。

生命の誕生から死ぬまでをどうすれば健康に幸せに生きられるか?このことに関する知恵がたくさん含まれています。例えば、朝何時に起きる、何を食べると良いかなど、とっても細かく書いてあります。

でも私とあなた、あなたとあなたの家族はみんな同じ体質ではありませんよね?
あなたがドライ肌で、私がオイリー肌。あなたは和食が好きで、私はインド料理が好き。こんな風に個人個人好みも性格も、体質も違ってあたりまえ。その色んな人がみんな同じお薬で、同じ治療で、同じ量食べて、同じ栄養素を摂ったらいいのでしょうか?

アーユルヴェーダでは、宇宙は五大元素(空・風・火・水・地)でできていて、私たちはその中の小宇宙、やっぱり五大元素でできているといわれています。私たちの食べるものも、他の生物も全てが同じです。

その中で風の要素が多い人、火の要素が多い人・・・と分類します。
5つだと多かったのでしょう、後に3つの種類に分類するトリドーシャ理論というものが生まれました。今ではこのトリドーシャ理論が一般的に使われています。

トリドーシャという言葉は、Tri(3つ)とDosha(身体の機能を生じさせる生命のエネルギー)の組み合わせです。体質と表現されることが多いですが、実際は体だけでなく心にも関係しています。

ヴァータ 空・風 乾燥、軽い、冷たい、粗い、鋭い、流動的、運動機能、神経
ピッタ 火(水)  弱粘性、熱い、軽い、悪臭、不安定、液状、代謝、消化、視覚
カパ 水・地  粘性、冷たい、重い、遅い、滑らか、安定、不動、保持、身体の強さ、丈夫な関節

みんな全ての質を持っていますが、ヴァータの質が多い方は、乾燥や冷たいという質が多めで す。冬の乾燥や冷たさは苦手でしょうし、春の温かさはとっても心地よく感じるでしょう。ピッタの質が多い方は、熱さを体内にもっているので夏の熱さや日差 しが強い時には体を冷やす水辺などが心地よいでしょう。カパの質が多い方は、春の重さや梅雨のじめじめの時は、普段より家から出るのが嫌になるかもしれま せん。 このように自然や時間、食べ物など色んなもので3つの質のバランスを取っています。このバランスが崩れると少しずつ不調がでてきます。

ドーシャを知ることによって、生活の中で何に気をつけたら良いか、どんなものを食べると良いかなどがわかり、不調の改善や病気の予防につなげることができるのです。

では、次回は実践編。春の過ごし方を中心にご紹介します。