マーケット短信 Vol.160 Dec,29 2008

「ストアクロージング」

SC”サウスベイギャラリア”では、「ノードストローム」,「メイシーズ」と共に核を構成する「マービンズ」が、以前よりあった閉店話が現実となり全品70%オフのセールで長いレジ待ちの列。
巨大で常に客数の多いSC”オンタリオミルズ”では、開業時からSCの中央部に位置し、レーストラック型のモールの反対側の通路まで抜ける巨大な面積を持 つ核店の「ヴァージンメガストア」が、閉店のためのセールの真最中だった。
その”オンタリオミルズ”へ入る手前に人が出て、40%~60%オフのボードを掲げていた「KBトイ」は、SC”アーケディア”の店も40%~50%オフ の閉店セール中で店内は大混雑。’04年に破産し不採算店の閉鎖を進めた「KBトイ」が再び行詰り、2度目の破産直後の現場に直面した。
秋頃にはあちこちでホームファッション「リネンシング」の閉店セールを目にしたが、その後家電2位の「サーキットシティ」が破綻し、次いで玩具5位の「KBトイ」の再度の破産と続いた。
不採算店の撤収は日本でも良く見られるが、「ヴァージンメガストア」,「マービンズ」のように流行っているSCからの退店というのは気懸りだ。
ホリデイシーズンという一年で一番売上を稼がねばならない時期に、原価を割ってまでの閉店セールが目立つSCの状況は、金融危機が小売業まで波及する今を象徴しているようでもある。

「オープンモールの小さな専門店」
パワーセンター型SCは小型店が埋没する反省から、最近は別の集積で専門店街を隣接させる。
「プラザ・エルセグンド」も大型店に隣接して専門店ブロックを作ったが、今年玩具専門店「トイジャングル」が出店。今はショーウィンドウ一杯に、鉄道模型 の冬のジオラマが設置され汽車が走る。商品は幼児,知育が中心だが品揃えはきめ細かくギフト包装も丁寧にする。SC側も試行錯誤中で、固定客を増やし頑 張って欲しい店だ。

「ホリデイシーズンの大小のSC巡り」
20日(土)の朝、西海岸№1の超大型SC「サウスコーストプラザ」へ。高速を降り駐車場へ向かうが朝から大変な車の波で、この時期は入り口の近くへ停め ることなど不可能。午後の買物時間には遠くの別館の駐車場も一杯で、後はどの列で待つかという勘と運次第になる。勿論SC内も大変な人出だが、財布の紐は 硬いとのこと。
ホリデイシーズンの週末は、人気のあるSCはどこもほぼ同じ状況で、この時期駐車場が空いている処は、どこかに問題があるSCともいえる。
21日(日)朝、規模は小さいが雰囲気の良いSC「ザ・グローブ」へ。朝から施設内をトラムが走り、歩いて5分の片道を乗るだけだが待列は絶えぬ。
「アメリカンガールプレイス」はギフトを意識した売場作りで、女児の嬉しそうな顔が溢れる
「ポタリーバーンキッズ」は今年も玩具が前面。中国製だが自信を持って商品開発しているようで、店頭の大型ギフト商品は全て玩具。素材はこの数年力を入れ ている木が多く、毎年良くこんなに魅力的な商品を開発できると感心する。
ままごとの集大成の大きなシンク,レンジ,冷蔵庫など、定番になった高額商品群が目を惹いた。

「マスのおもちゃ売場はいま」
20日(土)の夜ウォルマートへ。玩具売場は商品が抜けてしまった棚ばかり目立ち、閉店時間迄2時間もあるが補充をする雰囲気はなく、このまま明日の日曜 を迎えるのかと呆れる。昨年と変わったのはPB「キッドコネクション」で、売場を減らし5㌦,15㌦のラインを外し10㌦,20㌦の2ラインに集約したこ とで商品がレベルアップし、価格と価値のバランスが良くなった。
21日(日)の午後は「ターゲット」へ。ここも昨日売れたのだろうが補充された形跡はなく、日本の量販店の売場と較べその格差にしばし唖然。ここのPBは ブランド名を強調していないが、木のままごとシリーズ等はとても仕上がりが良い。
21日(日)の朝は「Kマート」へ。玩具売場は相変わらず魅力はないが、救いはシアーズブランドのPB「マイ ファースト クラフトマン」と、自社のPB「ジャストキッズ」の両方を揃えたこと。
「KBトイ」はどの店も40%~60%オフで閉店セール中だが、殆どがモール内への出店でありデベロッパー側に与える影響は計り知れない。

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