マーケット短信 Vol.164 Feb, 26 2009

「バレンタインデイの人気店」
バレンタインデイの14日(土)と前日の13日(金)はニューヨーク滞在中で、いつもの店を含めこの時期に
沢山の人が訪れる店を駈足で巡る。
チョコレートではタイムズスクェアの「ハーシーズ」が13,14日共に終日満員状態で、レジ待ちの列が絶えない。向いにある「m&m’s」の複層 階の大型旗艦店も、店内のエスカレーターまで人が連なるほどの賑わい。両店共に大人の男女ほぼ同数というのがアメリカだが、男だけ三人連れで入って来るな どは当り前の処が面白い。「ディランズキャンディバー」は14日の夜10時頃でも混んでいたが、こちらは普段から来慣れている人が多いせいか女性客の方が 目立った。
13日に行った郊外型SC内の「ビルドアベアーワークショップ」。プレゼントを買い求める人で埋まり、選んだぬいぐるみに綿を詰める列、出生を登録する 列、レジ待ちの列と店の中で3回も行列をしている。客層はほとんどが大人で、然もぬいぐるみを持ってレジに並ぶのは女性よりも若い男性の方が多いことに驚 かされる。
アメリカのバレンタインは女性から男性にチョコレートを贈るという決まりはなく、男性が女性に花や本など色々な物を贈るのも普通のことで、ぬいぐるみもギフトとしての人気が高い。  女性が男性にチョコを贈るのが定着した日本から来ると不思議な気がするが、アメリカにはホワイトデイが無くビジネス上は日本が優勢か。
「シュワルツ」は益々専門店化深度を深め、アメリカンケンネルクラブ,シュタイフとの3社のコラボによるPB等、独自の路線を歩んでいる。
「トイザラスタイムズスクェア」は2階にベビーザラスをインショップとして導入、レジも別で外のサインにも店名を掲示するなど変身。1回4㌦の店内観覧車の待ち列が夜遅くまで続く。
大型玩具専門店の2店は、土日+祭日で繋がる13日からの3連休は人が溢れ活況を呈していた。
「アメリカンガール」は3連休のファミリーによる混雑、手持ち無沙汰パパの棒立ちが気の毒。

「ニューヨークトイフェア」
人形に関しては「バービー」の50周年が最大の話題だが、1号商品発売以来10年間は日本で生産され、我々にも身近な商品であり感慨深いものがある。バレ ンタインデイに50人のデザイナーによるファッションショーを催すなど、アメリカの玩具を代表する強いブランドに育った。反面会場では「マダムアレキサン ダー」が展示スペースを縮小し恒例の実演もカットするなど、同じ人形でも時代を感じさせられる部分もある。
保護貿易というほどではないが、米国製を掲げる出展社が増え、“BUY AMERICAN”という表示も見受ける。安全に関するセミナーが、会場内に設けられた特設スペースで毎日催されるなど、安全性に関する意識は年を追って 強まっている。
今年のトイアワードは、大賞が「スピンマスター」の“爆丸”。常連のマテルは「フィッシャープライス」の部門賞1個、「ハズブロ」も部門賞1個のみという ことで、11ある部門賞は「スピンマスター」と「クレヨーラ」が各2部門で後は「リープフロッグ」他が各1と分散し、大手の停滞に比しスピンマスターの躍 進がひときわ目立った。
いつもの場所でいつもの商品ラインの線上にある新製品を売込む会社。専門店のバイヤーにとってニューヨークトイフェアは、仕入れのわくわく感を掻き立てる年1回の大事なショーだ。

「空き店舗の目立つ商業集積」
13日(金)にニューヨーク郊外の商業施設へ。
ニュージャージー№1の「ガーデンステートプラザ」は、駐車場が満杯でまるでクリスマスのよう。アメリカ小売業の不調が伝えられているが、好調なSCの集客を見ると俄には信じられない。
次は巨大モール「パリセイズセンター」。開業時に、アメリカの郊外型SCには珍しい4層のインモールとSC内からは入れない「ホームデポ」,「BJ’s ホールセールクラブ」等外向きの大型店を組込み、ハイブリッドモールとして喧伝された。
その後比較的順調に推移して「紀伊国屋」,「マザーガーデン」に次ぎ2月に「サンリオ」も開業。残念ながらこちらは相当な歯抜け状態で、特に3階は10店 近くが店を閉め大変な状況が見える。観光客の多いニューヨークはホテルは高止まりだが、五番街やマジソンアべニューにも空き店が増えており、情況は変わり つつあるようだ。

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