マーケット短信 Vol.165 Mar, 15 2009

「ジャパンショップ」
1月から3月の間様々な見本市が催されるが、時代を感じさせる筆頭は「ジャパンショップ」。
「リテイルテック」では導入の進んだセルフチェックアウト、「セキュリティ」は家庭でも関心の的になり、「ライティング」では街にも店にも家にも場を広げ たエコの切り札LED照明など。店作り,街づくりに関わるあらゆる構成要素を包含したこのショーは、消費者との直接的な接点が更に拡がる。安全、安心とい う時代のキーワードは、街、店、家が押しなべて夫々の場で考える時代になったことを再確認させる。
今週はモノではなくソフトを売る第25回「フランチャイズョー」と, 名の通り小売業態ができて始まった第10回「ドラッグストアショー」。最近のドラッグストアのグループ再編に繋がる戦いは、セブン&アイグループとアイン 薬局との結び付きが売場作りにまで具体化したことで対抗する側の動きも激しくなる模様。25年目のフランチャイズショーに比べ、10年のドラッグストア ショーは未だ伸びる余地がありそうだ。
何れにせよ「おもちゃショー」,「文具見本市」など業種を表わす見本市全盛の時代から、新しい小売業態がマーケットで消費者に認知されるのと平行して生れ る業態型のショーへと移行。代表格は33年前に始まった「ギフトショー」だが、「モーターショー」なども車そのものというよりもカーライフを提案するなど 業態化した。
更に最近はモノ一辺倒から飲食或いはソフトを売る業態へと進み、「ゲームショー」,「アニメフェア」もソフトが重要なポジションを占める。

「キティの化粧品MACが発売」
アメリカの著名化粧品ブランド、エスティ・ローダーの「MAC」が、サンリオの「ハローキティ」とのコラボでメーキャップを発売した。
百貨店のMACの売場では大々的な売場取りをしていたが、特に際立つのがパッケージで、黒のベースにハローキティという落ち着いたデザインは、化粧品売場ではかなり目を惹く存在。
全身黒のハローキティのぬいぐるみも42㌦で同時に売られているが、なんだろうと足を止め値段を聞く人見受けられ、アメリカでのハローのキティ人気を裏付けている。日本では3月19日発売予定とのこと。

「クレヨン」
ローヤルゼリーのTVコマーシャルで知られる山田養蜂場が、ミツバチの日(3月8日)に自社の季刊新聞を日経などの全国紙に折り込んだ。1ページ目の下段 に掲載されたのが、ネット通販で評判になっている「みつばちクレヨン」で、蜜蝋を主成分としやしの実,オレンジ,レモン精油など天然由来成分を原料に、安 全安心な製品を心がける山田養蜂場が作りましたとの広告。
14色で2,200円の商品が、時代背景もあり品切れを起こすほどの売れ行きになっているようだ。
こちらは文具業界の商品だがサクラクレパスのwith MOMシリーズ「らくがきクレヨン」が、文具店ではなく一部の玩具店や子ども対象の新業態店に導入され、997円と高価だが水で消えるなど安全安心が母親 の支持を得て売行きは好調。
前向きの玩具店はぬりえの傍に子ども対象なので8色,12色のクレヨンを置くが、先に見る様に安全安心時代の母親はこれでは満足しない。子どもだからこ そ、安全安心なクレヨンがあるならば、選択の幅を拡げなければ時代に後れる。
先日バンダイが発売したサクラクレパスのクレパスをモチーフにした「サクラクレパスせっけん」(399円)は、遊びと実用性が一体となった優れもの。お風 呂の壁や体にお絵かきし、遊んだ後はそのせっけんで体を洗うことができる。
玩具店の売りものが遊びであるならば、ぬりえで遊ぶにはクレヨンが必要と繋げクレヨンを置くならば落書き帳や画用紙を置いて、遊びの幅を広げるのを当たり 前にしたい。クレヨンがおふろ遊びにまで行動を拡げる時代だからこそ。

「キャラクター様々」
キディランドが大阪梅田店に「リラックマ」1号店,東京駅に2号店を開設し、年間坪売上高がほぼ1.000万円超のペースというのは、間違いなくキャラク ター力。定番の「ディズニーストア」,「スヌーピータウンショップ」は、立地戦略と店舗数を適正に保つことが存在の前提になる。
クレーンゲーム人気でキャラクターのぬいぐるみは先ずゲーム用に生産され、玩具店や雑貨店のぬいぐるみもキャラクター一色になった。アミューズメント大手 は不採算店の数十から百店規模での撤収を表明したが、物販店のぬいぐるみはキャラクターの分離とギフト対応が鍵だ。

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