マーケット短信 Vol.178 Sep, 27 2009

「ららぽーと新三郷」
二駅しか離れていないところに昨年開業したイオンの越谷レイクタウンがあり、流通業界注目の中で18日開業した「ららぽーと新三郷」。
物販の核店舗は、イト―ヨーカドー食品館,ニトリ,ZARA,無印良品,ロフト,ユニクロ,アカチャンホンポ,石丸電気と多彩な店舗構成。別棟にはコスト コがあり先に開業したイケアも隣にあるなど、魅力店の多さと商品のバラエティは出色。注目されるのは、銀座,原宿の出店で話題を集めた「H&M」の郊外型 SC内立地1号店。
サービス系では、日本の1号店として開業したトーマスタウンが最大の話題。トーマスの汽車に乗り、施設内のプレイランドは外国人キャストがいて、中では英語のみのミニ英会話教室。
よしもと水族館,ラウンド1と中々の充実振り。

「見本市様々」
パリの「メゾン エ オブジェ」へ行き、帰国後「ギフトショー」を見、見本市の在り様を思った。
国内のみならず海外でも量を競う類の多くの見本市を見慣れると、目的や役割などの視点から見本市の可能性に付いて考えることが遠のく。夫々の見本市に求め られる目的や役割が違い、歴史もカテゴリーも違うものを単純比較することは適当ではないが、商品以外でも触発され会場作りの隙の無さなどを目の当りにする と、主催者のセンスや目的意識の違いを強く感じ、日本でも来場者に商品以外に感動や驚きを与える見本市が、出来ないものかと期待を含め考える。
見本市は発展途上国においては物を売ることが最大の目的で、輸出で発展を遂げた国々では量的拡大は必然的なもの。然し日本を始めモノ離れが常態となる国が 増え、合理的な生活スタイルへ意識が変わった生活者が、消費を善とするような意識へ後戻りすることは考え憎い時代。
考えて見れば見本市も、業種から業態型の見本市へと形の上では変わったように見えるが、業態型ということは商品ではなく生活スタイルが根幹にあり、結果として商品が加わるものだ。
これからの見本市は生活する側の意識を基盤に有形の商品と無形のサービスの壁を壊し、来場者の興味が切れないレイアウトと出展者構成を考えるべきで、その アプローチは限りなくショッピングセンター作りに近づいて行くだろう。

「キャラクター特化」
世界的に見ても日本ほど多種類のキャラクターが溢れている国は無く、後を追うアジア各国のキャラクタービジネスも、日本を手本にする。キャラクター特化と いう表現は、これまでは売れるキャラクターの総花的品揃えを指したが、同じSCに類似店が複数出店した場合の違いの無さに消費者側の反応が変わった。過度 に発達したキャラクタービジネスの今後は、機能的には変わらない商品を様々なキャラクターで開発し、キャラクターの総花的品揃えで店を作るという安易な手 法からの脱皮が最大の課題になる。具体的にはキディランドのように一つのキャラクターを徹底的に追求し、広域商圏を前提に他が真似られないオンリーショッ プを作る手法。
次は同じキャラクターであっても商品のカテゴリー並びにグレードを徹底的に追求し、自店のターゲットとの整合性を追及して行く手法。
更にチェーン店以外の専門店等は、経営者が惚れ込んだキャラクターの深度を追求し、敢えてキャラクターの種類を削減し、店の提供する強弱を客側が楽しめる ようにする手法も有効だ。何れにしても他店とは違う独自性を如何に発揮するかをテーマに、本当の意味でのキャラクター特化に舵を切ることが今求められてい る。
キャラクターは、本来オリジナリティを発揮するためのものだということを再確認すべきだ。
キディランド大阪梅田店“miffy style”のオープニングセレモニーで、そんなことを考えた。

「短信の短信」
east side tokyo
フラワー&クラフトの提案。フラワーベースが1200種超の「シモジマ」の新業態店蔵前に開業。
THOMAS TOWN
バンダイグループ「プレジャーキャスト」による機関車トーマスのプレイタウンが9月18日開業。
miffy style
「リラックマ」のオフィシャルショップで、大ヒットを飛ばしたキディランド大阪梅田店。
その向い側に9月18日登場したのは、日本初の「ミッフィー」のオフィシャルショップ。
東日本玩具見本市
買う気を起こさせない限り売れない時代。新製品と共に自店に必須の旧商品を振返る良い機会。

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