マーケット短信 Vol.254 Nov,27 2012

「午前零時開店のブラックフライデイ」
11月の第4木曜日の米国民の大事な祝日”サンクスギビングデイ”が終わり、翌金曜日からは期待の”ブラックフライデイ”セールが始まった。
クリスマスの前哨戦でもあるこのセールは超目玉商品目当てに客が殺到することでも知られ、以前ウォルマートで人が圧死したことさえある。
昨年のブラックフライデイはニューヨークにいて、百貨店最大手の「メイシー」が全店午前零時オープンという直前情報により、旗艦店に出掛け真夜中に集まる人波の凄まじさに驚嘆した。
今年のブラックフライデイはロサンゼルスへ。アウトレットの「チェルシー」は以前から午前零時開店を積重ね人を集めるが一昨年「オンタリオミルズ」が追随し、最近のロサンゼルスはモール主導で午前零時開店のセールが増加した様だ。
昨年百貨店最大手のメイシーが、全米に展開する800超の店で午前零時開店に踏み切った影響は矢張り大きいようで、昨年は核店のメイシーが単独で店を開けた「デルアモ」のように、今年はモール全体を午前零時開店にした処もある。
単独店で見るとトイザラスは前日20時~翌日23時、ターゲットは前日21時~翌日22時、メイシーは当日午前0時~22時など、業態や立地に関係なく営業時間の前倒しは現在進行形だ。

「深夜のモールで見たブラックフライデイ」
ブラックフライデイ体験のため午前零時開店のモール「カルバーシティ」へ。ここの核は百貨店「メイシー」,ディスカウントストア「ターゲット」,家電「ベストバイ」だが、ターゲットは前夜に開店し、モール自体も前夜10時にドアが開く。
大型店はモール外に単独の入口があり、目玉商品狙いの人はこちらで早い時間から列をなす。
超特価商品目当ての人達の混乱を避けるため、メイシーなどは午前零時の開店時にはモール外の入口からしか入れず、モール内の入口は15分後に開くなど各店夫々に対応策は練ってある。
開店後長時間入場制限をしていた店は、「アバクロ」,「ディズニーストア」,「オールドネイビー」,「ゲームストップ」,「ベストバイ」、普段高いと思われている商品の5割引が客を惹き付ける。
熾烈な戦いは1階ベストバイ対真上のターゲットのTV安売り競争、40型,50型をカートに2台,3台と積みレジを待つ長い列に驚かされた。

「ロサンゼルスで見た興味深い店」
繁盛する「グレンデールギャレリア」に隣接する「アメリカーナatブランド」は、日本人にも人気の高い「グローブ」を手掛けたカルーソ社によるライフスタイルセンターだが、今年ディズニーによる新業態「ディズニーベビー」が開業した。
日本にもライセンスを受けて開発されたベビー関連商品はあるが、統一されたコンセプトのもと柔らかい雰囲気に仕上げられた店に入ると、赤ちゃんのために買いたい気持ちにもなる筈だ。
西海岸へ進出の「マーブルザブレインストア(marbles the brain store)」を2店見た。「ファッションアイランド」と「サンタモニカプレイス」は高級店が揃うモールだが、コンセプトも品揃えもユニークな上、働く人が如何にも頭の良さそうな大人の男性が多く店全体の演出が流石。
他に西海岸最大のモール「サウスコーストプラザ」には、季節店舗ではあるが「ワーク ユア ブレイン(Work Your Brain)」が出店し、ゲーム, 玩具を含んだ脳をテーマにした店の増殖は続く。
トーランスの日本食品主体のSM「マルカイ」の隣にダイソーが直営で出店した。日本では100円で販売している物がほぼ1.5㌦で、下は1㌦もあり3㌦以上もある。こちらに住んでいる人には驚きの安さのものもあり、米国にはない便利な商品も多く評判はなかなか良い様である。

「シアーズから玩具が消える」
今回はプリクリスマスセールでもあり、玩具売場へ極力行きピークへ向けた体制を確認した。
「トイザラス」.「ターゲット」,「ウォルマート」の他専門店「パズルズー」,「レゴ」などを回った後、比較するため3店の「シアーズ」にも行った。
3店のシアーズは皆探しても玩具売場がなく、訊ねるとモール内の2店は不扱いという返事で、単独店1店は回転ラック4台のみで玩具を扱い売場はないとのこと。想像もしていなかったが、シアーズからも玩具の消える時が来たようだ。