最近いつも仏旗が掲げられていますね。  (台東区Tさん)

よくお気づきになりましたね。今までは、お正月、お彼岸、お盆、報恩講などの仏教行事のときに「仏旗」を掲揚していました。

親鸞聖人がご制作された「和讃」に、次のような一節があります。

観音勢至もろともに
慈光世界を照曜し
有縁を度してしばらくも
休息(くそく)あることなかりけり

阿弥陀さまは「休息」しないのですね。それだけ救いを求める衆生が多いということなのでしょう。休む暇もないのです。

最近、私も休みが欲しいと思うのですが、この「和讃」を詠むたびに、阿弥陀さまのお心を思い起し、励みとしてがんばらしていただいています。

そのようなことで、仏さまは「休息」しないということを、「仏旗」をいつも掲げておくことで表わすことにしました。

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