お葬式に持っていく香典袋は「御霊前」なのか「御仏前」なのか迷いますが、どちらが正しいのでしょうか? (練馬区Kさん)

宗派や地域によってさまざまなことが言われていて、その根拠や実際のところは、私もよくわかりません。そこで参考までに、私ども寺院関係での習慣をお話しておきたいと思います。

お葬儀には「香資」あるいは「御香」「香」などと書いた金包みを持参します。(写真参照)  どうぞお香にお使いくださいという意味です。
今はあまり見かけませんが、お通夜とお葬儀と2度に分けて香典を出す場合には、お通夜に「御悔」「通夜見舞」と書きます。

包み紙は、半紙より大きな「のりいれ」を、写真のように折って包みます。(写真参照)

この「香資」「御香」「香」は、なにもお葬儀に限ることではありません。49日忌、1周忌、3回忌…、いずれの場合にも適応できるのです。
それから、関係寺院で本堂落慶法要や御遠忌法要が勤まる場合には「御祝」「賀儀」「慶讃」などと書きます。包み方は同じです。

また、明順寺が他寺の住職に、お経の導師を勤めていただいたり、法話をしていただいたときには「御法礼」と書きます。これも包み方は同じです。どうです、非常にシンプルでしょ?

皆さまが、お葬儀や年忌法要で、明順寺に出されるお包みは「御布施」でよろしいと思います。

香典包み
香典包み