ゴルフレポートⅡで「ゴルフクラブの重心線」についてお話しました。芯で打てない、ボールが曲がる、これらの悩みをもっている人は、一度、重心線がきちんと芯を通っているか確かめてみてください。今回はその簡単な確かめ方について紹介しましょう。
写真(1)をご覧ください。3Wのソール、写真の上側部分に目立たないように鉛が貼ってあるのがわかりますか?これが重心線をあわせるための鉛の調整です。
写真(2)のように家のなかで垂直線を見つけ、その前でシャフトの中心を垂直線にあわせてクラブを軽く持ってみてください。
写真(3)(4)のように垂直線がフェイスの芯を通っていれば大丈夫です。グリップの先端から錘のついた糸を垂らしてみるのも方法です。
もし重心線がフェイスの芯より手元寄りにあるときは、ホーゼルに鉛が入っていることが疑われ ます。私の経験では、ミズノやタイトリストにも鉛が入っていました。その場合は、クラブを分解して鉛を取り出し、その分の重さの鉛をクラブのバックフェイ ス(アイアン)・ソール(ウッド)に貼ることをお勧めします。
私の知る限りアイアンのホーゼルに鉛を入れないのは三浦技研とピンぐらいでしょうか。三浦技 研は精密なクラブ作りで有名です。最近それが怪しくなっているとの評判もありますが、かつてタイガーウッズが使うナイキのアイアンは三浦技研製だったとい うことを聞いたことがあります。ピンはバックフェイスの飾りで重量調整しています。
写真ではカメラのアングルによって正確な重心線の位置をお伝えすることは難しいので、きちんと診断してもらうことをお奨めします。シャフトのフィッティング・重心線の確認とも以下のところをご紹介します。
フジクラゴルフクラブ相談室 http://www.fujikura-gcs.com/
木場店 03-5857-2600(予約制)
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皆さまのゴルフライフがより素晴らしいものとなりますように。
明順寺住職:齋藤明聖