成道(じょうどう)したお釈迦さまは、鹿野苑(ろくやおん・現在のサルナ-ト)において、かつて一緒に苦行した5人の比丘(びく)に初めて説法をし ます。その円満で欠けたところのない仏陀(ぶっだ)の法を、車輪にたとえて法輪と呼び、最初の説法を「初転法輪(しょてんぼうりん)」といいます。
明順寺に安置されている「釈尊・初転法輪座像」は、サルナ-トから出土したグプタ期後期(5~6世紀)のものの複製で、インドから輸入されたものです。この初転法輪座像は、インドの仏像の中でも最も優美なものとして称賛されています。
明順寺「初転法輪座像」の台座下は、後継者がおられない方々の共有墓地として使用されています。いわゆる「永代供養墓」です。
これは、「一切の有情は、みなもって世々生々の父母兄弟なり」という親鸞聖人の尊いお考えにもとづくものです。