本山の報恩講などに出仕しますと、およそ2時間の法要です。昔は法要中、門首の「中入り(休憩)」が入って、さらに法要時間が長かったそうです。現在は「中入り」はなくなりましたが、その間、座りっぱなしです。
ところで正座中の足のしびれですが、やはり痛みとしびれに襲われます。ただ、立つ前にしびれを取る方法を知っていますので、何でもなく立つことができるのです。
その裏ワザをご紹介しましょう。
まずここが肝心なのですが、正座のときに足の親指と親指を重ねるように浅く足を重ねて座ります。しびれても、そのままにしていてください。足をもじもじ動 かしてしまうと痛みが強まります。そして、もうすぐ立たなければというときに、足の土ふまずどうしを重ねます。そうすると、くすぐったいようにしびれが抜 けていきます。これで立つことができます。
もちろん、膝や足首を痛めている方は無理して正座する必要はありません。私も両足首のけん しょう炎を患ってから長い時間の正座ができなくなりました。足をくずすのがはばかるときには正座イスを使用すると良いでしょう。写真は携帯用の正座イスで す。分解して組み直すと一枚の板に変身します。きわもの師が作った優れもので、家具やさんで見つけたものです。