お香は、仏教とともに6世紀ごろ日本に伝わったと言われます。
香木の種類ですが、沈香(ぢんこう)と白檀(びゃくだん)に大別されます。
沈香は比重が重く水に沈むために「沈水香木」と言われ、一般に沈香と称されます。東南アジア全域の熱帯雨林で発見される、樹脂が凝縮して熟成した木です。
沈香のなかでも、香気や油質の品の良さで最高級なものが伽羅(きゃら)です。金より高額です。芳香は、品が良く、つややかで、甘みがあります。ベトナムの限られたところでしか見つかりません。
白檀は、インド・マレーシアなどで栽培され、香木としては最もポピュラーなものです。熱を加えなくても芳香を放つために、仏像や工芸品、薬用にも使われています。
これらに竜脳(りゅうのう)、桂皮(けいひ)、丁子(ちょうじ)などの香料を調合すると、いろいろな香りを作ることができます。
お香の効用は、古来十徳あると言われています。私は、忙しいさなかの息抜きとしてお香を楽しんでいます。コーヒーブレイクのようなものです。詳しくは、松栄堂のホームページをご覧ください。
写真は、明順寺にある「伽羅木」と、お香を楽しむための簡単な「お線香立て」です。