彼岸会法要や盂蘭盆会法要にくらべて「報恩講」はご参詣が少ないですね。  (北区Iさん)

「報恩講」は宗祖・親鸞聖人のご命日(11月28日)を期しておつとめされる法要ですが、昔から「報恩講」は赤字だといわれています。特に首都圏で はその傾向が顕著です。一般企業なら直ちに見直さなければならない状況だと思いますが、長い歴史のなかで続いてきたことなので変更は容易なことではありま せん。

11月は、ちょうど農作物の収穫後になります。農村生活のなかで受けいれられてきた「報恩 講」ですが、おそらく都市生活者の生活リズムにはあわない、季節感がないことが、首都圏で広がらない原因のひとつではないかと思います。さらに、浄土真宗 で最も大事なおつとめだという住職の思い入れが、かえって法要の敷居を高くしてしまっている感もあります。

もっと親しみをもって受けいれられる法要に作り変えられないか、そのようなことをずっと考え続けています。

実現可能かどうかよく検討したいと思いますが、実施時期を12月中旬から下旬に。冬至(12月22日)・歳暮の季節を意識して、一年の無事を感謝して集う法要にしてはどうかと思います。「一年は報恩講に終わり、報恩講に始まる」とさえいわれているのですから。