お正月には、「お内仏(仏壇)」にも「鏡餅」をお供えします。確かにお餅の上には、「みかん」が乗せられています。
本来は「みかん」ではなく、「橙(だいだい)」を用います。葉つきがあればなお結構です。
橙は、むかし、お菓子の神様といわれた「田道間守命(たじまもりのみこと)」が、天皇に不老不死の薬を献上しようと中国から持ち帰った果物です。
橙は大きくなるまで木から落ちないことから、「家が永く繁栄し続ける」ことを願うもので、「だいだい」にかけて「代々栄える」という意味も込められています。長く続く強い命の象徴として、一般的には手に入りにくい橙の代わりに「みかん」が用いられているのです。
ちなみに、鏡開きの日は、一般的には1月11日。刃物を使わずに木槌などで叩いて割って、お雑煮やお汁粉でいただきます。