私のお寺でもHPを作ろうと思うのですが、アドバイスをお願いします。  (神奈川県Sさん)

専門的な知識はまったくありません。これからのお寺に危機感を感じ、試行錯誤しながら実験しているような状況です。

お寺のホームページを作るには、いくつかのアプローチがあるように思います。

  1. お寺の沿革・宗祖の教義・行事・地図などの基本情報を載せる。
  2. 上記のものに、ライトなものを加えてみてはどうでしょう。たとえば住職のブログ・活動報告など。住職からのメッセージに興味をもってくださる人も少なからずいるはずです。
  3. 次は、お寺・住職の個性をどのように発揮するかということです。それにはお寺のホームページとはこうあるべきだという概念を一度解体して、特色あることを前面に。なにも総華的に、カタログのようなホームページにする必要はありません。
  4. もう一つ。人の往来が感じられるホームページになっているか、ということです。そうでないと活きたものになりません。
  5. 最後は、ホームページを通しての檀信徒との交流が、現実的な交流にまで発展しているか、ということです。明順寺でも、ホームページを通しての集まりをいずれ実現させたいと考えています。

団塊の世代の方々は、ほとんどがパソコンを操作できると言われます。これらの世代が徐々に定年退職すると、若い世代が社会人として入ってきます。そうすると、いっきにパソコン人口が増えることになります。

今や、ホームページは主要なメディアになりつつあります。次代を担う人材の育成が課題として顕在 化しているなかで、今の状況は危機的とも言えます。仏教界は、ホームページの活用に本格的に取り組まなければならないでしょう。ホームページは進化するも のです。最初から完全なものを求めず、楽しみながら発展させていくといいと思います。お互いにがんばりましょう。