本堂の仏具が「耐震パット」のお陰でビクともしないと思っていましたら、何とあれだけの重量のある須弥檀(しゅみだん)・宮殿(くうでん)が左に1 センチ以上動いていたのには驚かされました。被災地では宮殿(くうでん)が前に倒れて損壊したといいます。早速、京仏具「小堀」に「耐震パット」を用いて の対策を依頼しました。
私自身は、通夜・葬儀に風呂敷を抱えて行っていたのですが、持ち運びに便利な「装束かばん」を購入。草履では長距離を歩くことはできませんので、薄い靴を持ち運ぶことにしました。小さな懐中電灯も携帯しています。
最後に気がついた究極の地震対策は「認識票」を身につけることでした。今回の東日本大震災では多くの身元不明者がでています。毎日、ご遺体を探し求めるご家族の心情を想うと、いたたまれない思いです。
「認識票」は、もともと軍隊が身につけるもので、氏名・性別・生年月日・血液型・所属・宗教などを記したプレートです。私たちであれば、所属の代わりに居住地・電話番号が役に立つかも知れません。
これなら、家族は早期に私を見つけだすことができるでしょうし、たとえ徘徊老人になったとしても大丈夫です。(笑)