私は能楽を学んでいます。能楽は右脳に働きかけ元気を与えると聞きましたが、 お経もそうなのではないですか? (練馬区Sさん)

大変興味深かったので、少し調べてみました。
右脳は感覚や情緒に関係し、左脳は言葉を覚えたり、計算したり、理解することに働く。「右脳優位」に導くことで、ストレスの回避にもつながるとありました。

音楽も右脳に働きかけるものと、そうでないものとがあるようです。バッハやヘンデルの「バ ロック音楽」とか、確かに能楽は右脳に働きかけるようです。小川のせせらぎが同じような音の連続のようでありながら、厳密には同じ音の繰り返しではない 「f分の1ゆらぎ」と呼ばれる変化をもっていて、それが私たちに快感をもたらすのだそうです。

これに対して、ベートーベンやシューベルトの「ロマン派音楽」は複雑で、理解するにはどうしても知らず知らずのうちに左脳を使って聴くことになる、演歌や常磐津も同じだそうです。

さて、お経を読む「声明(しょうみょう)」はどうなのでしょうか?外国人の人に聞くと、お経を聴いていると気持ちがいいと言います。もしかすると、声明も右脳に刺激を与えているのかも知れません。そういう意味で、読経は瞑想の一形態と言えるのかも知れませんね。