真宗大谷派には、いくつかの鳴り物、打ち物があります。
太鼓(たいこ)・梵鐘(ぼんしょう)・喚鐘(かんしょう)・平鏧(ひらきん)・経鏧(きょうきん)・鈴(れい)・砂張(さわり)・磬(けい)です。
皆さまがよく目にするのは、平鏧(ひらきん)です。本堂で使用しているのがそうです。打ち方は、撥(ばち)を平鏧(ひらきん)の右側上部よりおよそ2センチ下のところに斜めにあてて打ちます。
砂張(さわり)は特別で、右内側、または左外側を打ちます。
さて、皆さまのお内仏にある鈴(れい)ですが、ふつう鈴(りん)と呼ばれています。打ち方は、平鏧(ひらきん)と同じ扱いが良いように思いますが、砂張(さわり)のように左外側を打つこともあります。
これらの鳴り物、打ち物は、法要や勤行(ごんぎょう)の合図に使われるものです。ですから、お内仏にお参りのときにチーン・チーンと打って手を合わせるのは、実は正式な使い方ではないのですよ。