そうですね。その肩衣(かたぎぬ)は、院号法名を本山に申請して「ご染筆」をご依頼したときの賞典です(写真)。ご染筆の法名は、ご承知のとおり「法名軸」に仕立てられ、それがお手元にあるものです。
肩衣は、ご覧いただくとわかるように、輪のほうと縫い目のほうとがあります。縫い目を手前に、輪を表に肩にかけます。
用途は、私どもの「輪袈裟」と同じです。仏前に詣でるときに使用します。法事のときにもかけておられるといいですね。お斎(とき)すなわち食事のときは、はずしていただいて結構です。
お念珠とともに、つねづねお使いいただくことをお奨めいたします。
※「ご染筆」とは、真宗大谷派の門首が法名を書くことを言います。法名紙の左脇に、ご門首の名前と押印がなされます。