初めて、法事でお寺にあがったのですが、何か失礼はありませんでしたか?  (横浜市Yさん)

いや、大丈夫です。ご安心ください。
ただ、せっかくの機会ですから、お座敷のマナーをいくつか挙げておきましょう。
お茶席や料亭、旅館に行ったときにも役立つことがあるかもしれません。

お座敷のマナー

  1. お座敷に、荷物は持ち込みません。手前の畳廊下(明順寺の場合)などに置いていただくと、お座敷が気持ちよく、きれいに使えます。荷物は、襖(ふすま)や壁に寄りかけません。白い襖、塗り壁のときは要注意です。
  2. 床の間には、手荷物を乗せたり、乗ったりしません。大事な香炉などを壊す危険があります。
  3. 着替えのある場合、ハンガーを鴨居(かもい)に掛けることは止めてください。傷をつけてしまいます。
  4. お茶碗には、必ず茶托(ちゃたく)を用います。本塗のテーブルに、お茶碗や急須(きゅうす)などの熱いものを直接置くと、漆が変色して丸い痕(あと)がついてしまいます。
  5. お茶室やいいお座敷には素足はいけません。夏など女性は素足の方が多いのですが、時と場合によってはソックスを持参するなど注意しましょう。
  6. 畳の縁(へり)は、踏まないようにします。
  7. 襖は、取手(とって)に手を掛けて、丁寧に開け閉めします。
  8. お座敷の上座(かみざ)に、お客様を、施主は下座(しもざ)に座ります。
  9. トイレの履物も、きちんと揃えておきましょう。

※写真はすべて悪い例です。

法事 悪い例